数日前まで土木工事現場でアルバイトしていた21歳が、武道館で歌い終えるとミリオンヒットグループの顔になった。合格者発表で名前を呼ばれると、田崎は2回ガッツポーズした。ATSUSHI(26)が抱き寄せ、リーダーHIRO(37)MATSU(31)らが祝福を贈る。涙があふれた。新ボーカル誕生の瞬間に立ち会ったファンから「カワイイ〜」の声援が飛んだ。
今回のオーディションは今年3月、現在、清木場俊介(26)としてソロ活動するボーカルSHUNが脱退したことでスタートした。メンバーは「夢は平等」と一般人にもチャンスの門戸を開けた。参加した1万人の中から勝ち残った田崎は「あこがれて歌手になろうと思ったきっかけがEXILEでした。そのメンバーになれて、今まで生きてきた中で1番うれしい出来事です。母親に電話をしたら『腰を抜かした』と言われました」。
1度は両親と同じ美容師を志したが、EXILEのライブを見て「EXILEバカ」になった。毎日、EXILEの曲ばかりを聴き、EXILEになりたかった。父親は「人生は1度しかない。好きなことをやれ」と夢を後押ししてくれた。あるオーディションに合格し、歌手デビューが約束された。それでも「自分がEXILEにもらったものを、メンバーとして他のファンに伝えたかった」と、究極の夢を追った。
メンバーが田崎を選んだ決め手は「感謝」を信念とする人間性だった。ツインボーカルを組むATSUSHIは「礼儀正しくて素直。レコーディングで僕の声が並んだときに言葉では表せない気持ち良さを感じた」と説明した。
12月に新曲を発売し、来年5月には全国ツアーが控える。EXILEになっただけでは夢は終わらない。第2章はTAKAHIROの歌声で始まる。
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